大多数のサラリーマンは、60歳の定年が近づいてくると、定年後の生活設計に不安を感じるのではないでしょうか?
厚生労働省の発表によると、2013年の日本人の平均寿命は、
男性:80.21歳
女性:86.61歳
でした。
ついに男性でも、80歳を超えてきました。そうすると、60歳で定年になってから、まだ更に20年もの人生があるわけです。人生の1/4が定年後になるのです。
定年後の20年間の生活設計をどうすればいいのかというのは、だれでも不安になることですね。
でも、定年前に、定年後の生活設計をしっかりと考えている人は、まだまだほんの少数です。
ファイナンシャルプランナー(以下FP)の立場からすると、もっとたくさんの人に、定年後の生活設計をしっかりと考えて欲しいと思います。
それも、定年が近づいてから考えたのでは遅いのです。定年後の生活設計はできるだけ早くから考え、定年後の生活に備えないと手遅れになってしまうのです。
定年後の生活設計として、大多数の方が漠然と考えているのが、「定年後は年金で生活する」という事ではないでしょうか?
しかし、一方では、「定年後の生活が年金だけでやっていけるのか」といった不安、「年金は何歳からもらえるのか」「年金はいくら貰えるのか?」といった疑問を持っています。
定年後の生活設計を考えるうえで必要なのが、定年後の収入と、定年後の生活に必要なお金です。
まずは、この定年後の収入と、定年後の生活に必要なお金を具体的に把握することが重要です。
でも、どうすれば具体的に把握できるでしょうか?
それぞれについて、順を追って、説明していきます。