老後資金として2,000万円は本当に必要か

年金

老後資金2,000万円問題、年金だけで暮らせるのか

昨年物議を醸した「老後資金2,000万円」問題、麻生大臣が金融庁の報告書を受け取らなかったということで、随分と問題になりましたね。

国民の誰もが気になるのが、「老後は年金だけで暮らせるのか」ということですね。

これは個人差が大きいので一概には何とも言えないところです。

内閣府の平成30年高齢社会白書によれば、60歳から64歳男性は81.8%、女性は56.8%が働いています。

ただし、60歳以降収入が下がる人も多く、約4割が半分以下の年収になるとのことです。

老後のスタートを何歳からと考えるかですが、厚生年金の場合、下記の資料のように生年月日によって年金の支給開始年齢が違います。

年金支給開始年齢

≪画像元:日本年金機構

年金の支給開始年齢は段階的に引き上げられて、男性の場合昭和36年4月2日以降の生まれの人からは国民年金と同じく65歳からの支給になりますので、ここでは老後のスタートは65歳からとして考えていきます。

老後が年金だけで暮らせるかどうかというのは、65歳になるまでの蓄えだけでなく、退職金の額にもよります。

 

65歳からの年金受給額

老齢厚生年金の支給額:約79万円

老齢基礎年金の支給額;約78万円+約78万円(夫婦二人の場合)

合計支給額:約235万円(月額19万5,833円)

 

 

老後20年間の赤字額

支出のデータとして、総務省による平成30年度家計調査(家計収支)によれば、

平均消費支出:月額27万2,713円 なので

赤字:月額7万6,880円

 

老後20年間の赤字額

65歳から85歳までの20年間の赤字額は、1,845万1,120円になります。

 

この赤字額には、住宅ローン等の負債とか、住宅のリフォーム、車の購入などの予備費用を考えていませんので、老後資金として年金だけでは2,000万円不足するというのは、その通りですね。

 

老後資金2,000万円をどうやって準備するか

では不足する老後資金2,000万円をどのようにして準備すればいいのでしょうか?

まずは退職金です。

厚生労働省による平成30年就労条件総合調査では、20年以上勤務の定年退職者の退職給付額を学歴別にみると、
大学・大学院卒(管理・事務・技術職): 1,983 万円
高校卒(管理・事務・技術職):1,618 万円
高校卒(現業職):1,159 万円
でした。

大学・大学院卒ですと、1,983万円もの退職金がありますので、これでほぼ不足分をカバー出来ます。

高校卒ですと、退職金だけでは約400万円~800万円不足しますので、この文を貯蓄などで蓄えるか、65歳からも働く必要があるということになります。

 

給料が上がらない中で貯蓄を増やすというのはなかなか大変なので、現実的には65歳からも働くということになるのではないでしょうか?

 

65歳からも働くといっても、65歳迄のように会社勤めをするのではなくて、フリーランスの様に個人事業主として働くという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?

 

当サイトでもこれからいろいろと紹介していきたいと思いますが、自宅で出来る仕事、働き方も多々ありますので、自分にあった働き方を見つけていただきたいと思います。

理想は65歳までに必要な老後資金を準備することなので、若い人も将来設計をしっかりとたてて、準備を進めてくださいね。

 

タイトルとURLをコピーしました